オーストラリアは物価が高いので、安く抑えても家賃が$1000くらいで学費も$1200以上かかります。そこに交通費・食費・保険料を入れると毎月最低でも$2800くらいはかかると思っております。
さて、このような状況の中で学生ビザの方は2023年7月以降は週に24時間、つまり一ヶ月約96時間しか働けません。手取りの時給を約$25(高めに設定してます)にした場合、それでも月$2400となり赤字で生活する人がほとんどだと思います。交際費など考えると、学生ビザでオーストラリアに来て貯金もすると考えると、とても厳しい環境であると言えます。
本記事は、学生ビザでもう少し収入が欲しい人向けに参考とした記事になります。学生ビザは本来の目的として学業に専念するためのビザなので、沢山稼ぐために本記事を参照することは非推奨です。あらかじめご留意ください。
何故学生ビザは2週間で48時間しか働けないの?
学生ビザに就労時間の制限が設けられている主な理由の例として、
- 学業優先の確保:
- 学生ビザの主な目的は教育を受けることです。就労時間の制限は、学生が主に学業に集中し、オーストラリアでの教育機会を最大限に活用することを確保するために設けられています。
- ビザの乱用防止:
- 就労時間の制限は、学生ビザを持つ個人がビザの条件を乱用し、主に働くことを目的としてオーストラリアに滞在するのを防ぐためのものです。
- 国際学生の権利保護:
- 就労時間の制限は、国際学生が過度に働かされることなく、公正な労働条件と給与を受けることを保護する目的もあります。
などが考えられます。
その中で、僕が考える学生ビザの方が収入を増やせる方法は以下の方法になります。
・キャッシュジョブ(違法なので、非推奨です)
・個人事業主として働く(法的な制限があります)
・海外からの収益を得る(税金申告が大変)
それぞれ以下の通り詳しく説明します。
キャッシュジョブに関して
キャッシュジョブとは、その名の通り現金で受け渡しをする仕事になります。なので、銀行振り込みとは違って働いた時間の証拠が残らないという意味でも、2週間で48時間稼ぐことは可能です。ただ、まずは違法であることが前提になります。なので、もしオーストラリア政府の方にばれてしまった場合は強制退去や他の国でビザが取れなくなる可能性が高いです。
また、キャッシュジョブの場合は証拠が無かったり学生ビザが訴えられないのを逆手にとって、オーナーが違法に賃金を下げたり、退職前の勤務は不払いにされたりと雇用主と色々トラブルが発生する可能性が高いです(そういった話を聞いたことがあります)。なので、筆者はキャッシュジョブをしないよう推奨します。
個人事業主として働く
2つ目の方法が個人事業主として働く方法です。まずは、学生ビザの方は個人事業主として働く事が可能です。個人事業主で働く場合はABNという事業主としての届け出が必要になります。ただ、学生ビザの方は学業に専念すべきという考えから、個人事業主であれ2週間で48時間しか稼ぐことは出来ません。なので、例えば
例えば、2週間のうち28時間を飲食店で働き、残りの20時間を個人事業主として活動するというように時間を配分することができます。
ただ、明確に個人事業主として何時間働いたかは毎週・毎月報告する必要はないです。そういった面ではグレーゾーンになりますが、稼ぎすぎると監査などが入る可能性が高いので、個人事業主として稼ぐ場合は2週間に48時間程度の目安をしっかり守って稼ぐといいでしょう。ただ、UberやCleanerなどの個人事業主への請負案件は基本的に成果報酬なので、頑張れば時給$50など稼げます。なので、そういった請負案件も活用して収入を増やすのも一つの手段だと思っております。
追記、ATOの質問ページには「ある教育エージェントは、2023年7月1日から適用される労働時間制限(週最大24時間)はABN(オーストラリアビジネス番号)保持者である国際学生には適用されないと助言」した問い合わせ内容があり、明確な回答は2023年10月時点では無いようです。
オーストラリア国外から収益を得る
2023年10月時点では、学生ビザの就労制限はあくまでもオーストラリアの国内にフォーカスしており、国外での収益に関しては明記をしておりません。また、海外の収益はオーストラリア国内で直接大きな経済的な影響がないので問題ないとの意見もありました(あくまでも参考です)。なので、日本などから収益を得ることが可能です。
そして、考えられる収益方法は以下の通りです。
・SNSのTwitterやInstagram, TikTokなどを使ってオーストラリアの情報を発信して、収益を得る。
・ブログやNoteを使った有料購読などを使って収益を得る。
・日本のフリーランス委託サイトから、Webライティングの仕事や翻訳の仕事を得る。
・日本やオーストラリア向けに個人輸入で商品を発送したりする。
・日本でIT・デザイン案件などのフルリモートの仕事を得る。
などで収益を得ることは可能だと思われます。ただし、何回も言いますが「学生ビザの方は学業に専念すべき」という政府の方針から、学業に支障がない範囲で稼ぐことがおすすめです。
まとめ
今回の記事は「学生ビザがオーストラリアでの収益を少し増やす方法」にフォーカスした内容になりました。毎月$200~$400収入があるだけでも生活と気持ちにゆとりがでると思います。ただ、学生ビザは国が学業に専念してほしいという思いで発行しているビザです。なので、働くことに専念しすぎて学業が疎かにならないようにしてください。
個人事業主としてABNの申請をしたい場合はこちらの記事を参考にしてください。